基礎代謝量計算ツール
基礎代謝量を計算するツールです。身長・体重・性別・年齢から計算する国立健康・栄養研究所の式と体重と体脂肪から計算できるキャッチ・マカードルの式 両方の計算結果を見ることができます。
:国立健康・栄養研究所「国立健康・栄養研究所の式を用いた基礎代謝量の推定」
:キャッチ・マカードルの式
基礎代謝量計算
総消費カロリー(TDEE)を求めたい方はこちら:メンテナンスカロリー計算ツール

そもそも基礎代謝量とは
基礎代謝量とは、私たちが安静にしているときに消費するエネルギーのことです。
心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を維持したりするために必要な最低限のエネルギー量を指します。
この基礎代謝量は、年齢や性別、体重、筋肉量などによって変わります。
健康管理やダイエット、運動の計画を立てる際に重要な指標のひとつです。
なお、総消費カロリーとは異なります。総消費カロリーは、基礎代謝量に加えて日常の活動や運動によるエネルギー消費も含めた、1日に体が使う全エネルギー量のことです。
ダイエットや健康管理では、基礎代謝量だけでなく、総消費カロリーも考慮することが大切です。
基礎代謝量の計算方法
ここでは基礎代謝の計算方法について説明します。
国立健康・栄養研究所の式(Ganpule et al., 2007)
日本人のデータをもとに導き出された基礎代謝量の推定式で、年齢・身長・体重・性別を考慮します。
特に日本人に適した推定が可能で、健康・栄養分野で広く用いられています。
公式:
((0.1238 + (0.0481 × 体重kg) + (0.0234 × 身長cm) - (0.0138 × 年齢) - 性別係数) × 1000 / 4.186)
※ 性別係数:男性=0.5473×1、女性=0.5473×2
キャッチ・マカードルの式
除脂肪体重(筋肉や臓器など、脂肪以外の組織の重さ)をもとに基礎代謝量を求める式です。
体脂肪率がわかる場合に用いると、筋肉量の多さや少なさが計算に反映されやすくなります。
公式:
370 + 21.6 × (体重kg × (100 − 体脂肪率) / 100)
どちらの式が正確に基礎代謝量を計算できるか
正確性は条件によって異なります。
国立健康・栄養研究所の式は、日本人の平均的な体型・生活に基づくため、年齢・性別・身長・体重が分かっていれば比較的安定した推定ができます。
一方、キャッチ・マカードルの式は、筋肉量の多い人・少ない人の違いをより反映できるため、体脂肪率が正確に測定できる場合はこちらのほうが個人差を反映しやすくなります。
つまり、体脂肪率が測れるならキャッチ・マカードル、測れない場合は国立健康・栄養研究所の式を使うのがおすすめです。
厚生労働省の基礎代謝基準値を用いた計算
厚生労働省は年齢階層ごとに「基礎代謝基準値(kcal/kg/日)」を定めています。
これに体重を掛けることで基礎代謝量を求めます。
基礎代謝基準値(kcal/kg/日)
年齢区分 | 男性 | 女性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
基準値 (kcal/kg/日) |
参照体重 (kg) |
基礎代謝量 (kcal/日) |
基準値 (kcal/kg/日) |
参照体重 (kg) |
基礎代謝量 (kcal/日) |
|
1-2歳 | 61.0 | 11.5 | 700 | 59.7 | 11.0 | 660 |
3-5歳 | 54.8 | 16.5 | 900 | 52.2 | 16.1 | 840 |
6-7歳 | 44.3 | 22.2 | 980 | 41.9 | 21.9 | 920 |
8-9歳 | 40.8 | 28.0 | 1140 | 38.3 | 27.4 | 1050 |
10-11歳 | 37.4 | 35.6 | 1330 | 34.8 | 36.3 | 1260 |
12-14歳 | 31.0 | 49.0 | 1520 | 29.6 | 47.5 | 1410 |
15-17歳 | 27.0 | 59.7 | 1610 | 25.3 | 51.9 | 1310 |
18-29歳 | 23.7 | 63.0 | 1490 | 22.1 | 51.0 | 1130 |
30-49歳 | 22.5 | 70.0 | 1570 | 21.9 | 53.3 | 1170 |
50-64歳 | 21.8 | 69.1 | 1510 | 20.7 | 54.0 | 1120 |
65-74歳 | 21.6 | 64.4 | 1390 | 20.7 | 52.6 | 1090 |
75歳以上 | 21.5 | 61.0 | 1310 | 20.7 | 49.3 | 1020 |
ただし厚生労働省の基礎代謝基準値を用いた式は、平均的な体型の人には適していますが、筋肉量や体脂肪率など個人差までは反映できません。
そのため、今回はより個人の体組成に合わせられる国立健康・栄養研究所の式とキャッチ・マカードルの式を採用しています。