残業代計算ツール
残業代計算ツールは、時給または月給から残業代を計算できるツールです。通常の時間外、深夜、休日出勤、60時間ルールなどを考慮した残業代になっています。
残業代計算
所定労働日数は通常、一年間の労働日数を12か月で割った値を使用しますが、分からない場合は、月の実際の労働日数(休日出勤等を含まない)を入れて計算しましょう。 また本ツールに於いては、一日の所定労働時間を8時間として、時給を計算します。
(深夜)
(深夜)
各時間外労働、時間外労働(深夜)、法定休日労働、法定休日労働(深夜)は内数ではなくそれぞれ独立した数値です。
例1:18時以降が時間外労働とみなされる職場で、23時まで働いた場合、通常の時間外は、4時間、時間外深夜は、1時間となります。
例2:法定休日が日曜、定時が9時から18時(休憩1時間)の会社で、日曜に朝9時から23時まで働いた場合、法定休日の労働時間は、12時間、法定休日(深夜)は、1時間となります。 法定休日の場合は、時間外勤務という概念はなく、深22時から朝5時か否かだけが判断されます。
区分 | 時間 (H) | 増加率 | 金額 (円) |
---|---|---|---|
時間外 (60H以内) | 0 | 1.25 | 0 |
時間外 (60H超) | 0 | 1.5 | 0 |
時間外(深夜) (60H以内) | 0 | 1.5 | 0 |
時間外(深夜) (60H超) | 0 | 1.75 | 0 |
法定休日 | 0 | 1.35 | 0 |
法定休日 (深夜) | 0 | 1.6 | 0 |
残業代の計算方法
労働時間の上限
労働基準法では 1日8時間・週40時間 が原則です。 この基準を超えた労働を 時間外労働(残業) と呼びます。
残業代の計算式
残業時間 × 時給 × 割増率
- 時給 = 基本給+手当 ÷ 月の平均所定労働時間
※通勤費などは含まれません。 - 割増率 = 労基法で定められた上乗せ率(例:25%、50%など)
割増の考え方
深夜労働
22時~翌5時に勤務した場合は 深夜労働 とみなされ、通常の労働に 25%以上 の割増が追加されます。 時間外労働+深夜の場合は、残業割増+深夜割増が加算されます。
休日労働
- 法定休日:労働基準法で最低週1回設定する休日。 この日に働くと 35%以上の割増 が必要です。
- 法定外休日:会社が独自に定めた休日(例:土曜日)。 この日の勤務は「通常の時間外労働」として扱われます。
本ツールに於いては、この休日労働も含めて「残業代」として計算しています。
よくある会社の例
- 日曜日 = 法定休日 → 日曜出勤 = 休日労働(35%以上)
- 土曜日 = 法定外休日 → 土曜出勤 = 時間外労働(25%以上)
残業60時間ルール
- 月の残業時間が 60時間を超える場合、割増率が高くなります。
- 法定休日の勤務時間は、この60時間には含まれません。